明日≒明日の風が吹く

前向きにチラ裏

「自分が何が欲しいのかわかっていない」

先日、「偉人」に関する本を読んだ。

そこには人間味のあるエピソードがちゃんと残されていた。

 

今まで偉人を題材にした本もとい啓発本の類いを基本的には敬遠していたけど、そういうのが載ってると当たりクジを引いたような気分に浸れる。

 

ところで、登場して間もなかったスマフォを自分で初めて手にした時期、「東のエデン」を観た。

このアニメが作られた時にはまだガラケーが主流だったのだということを思った。

 

ジョブズiPhoneを世に送り出すなんて当時は誰も考えていなかったはずだ。

「もし顧客に、彼らの望むものを聞いていたら、彼らは『もっと速い馬が欲しい』と答えていただろう。」

まさにこんな感じではなかろうか。

 

水族館などで見かける、水槽にはアクリルがよく使われているそうだが

あのアクリルは、製造している会社が透明度を拘りぬいて世に送り出している製品なのだと聞いた。

アフターサポートまで拘りぬき、修繕などの際に動員される社員には必要な技術のために船舶免許も取らせているらしい。

そんなこと思いつきもしなかった。

 

とある同級生が会社を立ちあげた、というか個人事業主として日々働いているらしいのだが、その会社に投資している別の知人に会ったとき、思いつきもしなかったエピソードを聞いた。

個人経営している彼が学生の就活時代に会社に送っていたのは、最終学歴の入った封筒ではなく企画書または提案書だったそうだ。

 

大胆過ぎて恐れ入った。自分は「学生の分際だし…はっきり言って新卒に信用なんかないだろ」と思っていた。

彼は個人経営から始めていて、正社員の肩書きを背負ったことは現在一度もない。

 

片や正社員の地位に落ち着き、出世だの派閥だのなんだの考えている僕に対して、投資している知人は

「アイツには、地位も名誉も関係ないんだと思うよ。仕事があればどこにでも喜んで行くんだぜ」と続けた。

 

このブログのお題、よく見かけるこの言葉には本来、表題の前に「顧客は」が付く。

外してみたらどうだろう、まさに今の僕を表現するにぴったりだった。

 

個人経営の彼も、今お付き合いしている社長たちも、口を揃えて将来の夢はノマドになりたいと語っている。

 

なぜか、俺には理解できない。

自分はプログラマーの端くれとは言え、スペシャリストになりたい訳ではない。

何かを作るための手段にてっとり早かったのが幼少のころに触れることができたプログラムだっただけ。

 

そして今、プロジェクトに加入させられ、主導者に言われるがまま、あらゆるAIを開発している。

自分の開発物が人の仕事を奪い、いつか自分もそれに奪われる時代も垣間見えている。

守りに徹していられないぞ。